北部の街ジャフナへのアクセス

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スリランカの最北端の街、ジャフナ。シンハラ人とタミル人による内戦が2009年に終結するまでは激戦地のひとつで外国人は入ることが出来なかったそう。ここ10年ほどで復興や開発が進み、ホテルや鉄道などのインフラも整ってきました。スリランカ観光の新しいスポットとなるであろうジャフナへのアクセスについてお伝えします。

ジャフナってどんな場所?

スリランカにはシンハラ、タミル、ムスリムの人たちが生活していますが、ざっと大きく分けると北部にタミル人が、南部にはシンハラ人が多く住んでいます。そしてタミル文化の中心となるのが、スリランカ最北端の都市ジャフナです。



位置関係はこのようになっています。スリランカの経済の中心地であるコロンボよりも、インドへ渡るほうが近いですね。

内戦が始まるまでは、コロンボに次ぐ第2の都市として栄えていました。タミルの人たちはヒンドゥー教徒が殆どなので、街にはヒンドゥー寺院やインドの神様が多く祭られていて色彩豊かです。



ジャフナにも雨季(10~3月)はありますが、年間雨量は南部より少なく乾燥しています。平均気温は30度とコロンボよりも高いんです。そのため、道路を歩いているとパルミラ椰子というこの地方ならではの椰子の木が殆どで、スリランカ南部の見慣れた景色とは少し違った印象です。

ジャフナへの交通手段は…?

コロンボから396㎞の距離にあるジャフナ。高速道路も新幹線もないスリランカの交通事情を考えると気が遠くなるような距離です…。

ジャフナへ行く交通手段は大きく3つ。

1.飛行機
週に3回(月・水・金)、コロンボから車で20分ほど南に行ったところにあるラトゥマラナ空港からジャフナ郊外のパラリー空港へ、週3便(月・水・金)ヘリツアーズという国内線が飛んでいます。



ヘリツアーズのホームページはこちら>>>

ホームページからオンライン予約とカード決済ができるようです。
時刻表と料金はこちら。



片道14500ルピーということは2019年現在のレートで9000円弱!
1時間半でジャフナに着くことを考えるとお得感があります。


2.鉄道

コロンボからジャフナまで毎日4本運行。およそ6時間の鉄道旅です。



コロンボフォート駅発、ジャフナ駅行きの時刻表がこちらです。
鉄道旅はすべてはこちらのホームページから検索できます。朝一番の5時45分発の列車は、エアコン付きのインターシティ車両なので、日本のJRの特急車両のような快適さ。

 

3.バス
バスにはローカルバスとインターシティバスの2種類がありますが、ローカルバスでジャフナまでたどり着くには約9~10時間かかります。エアコンが付いていない可能性のほうが高く、車体もかなり揺れるのであまりお勧めできません。

ジャフナへは深夜出発の夜行バスがあり、こちらは日本の観光バスと同じような車両を使うので快適。もちろんエアコン付き。こちらは約7時間の道のりで事前に予約が必要です。

夜行バスのチケットを買うには

3つの交通手段のうち、夜行バスでジャフナへ行くことにしました。

まずはチケットを買いに行きます。ジャフナやトリンコマリーなど北東部への夜行バスのチケット売り場はコロンボ6のウェラワッタという地域にあります。



ウェラワッタのバス通り沿いにいくつかチケットセンターがあります。Arpicoというスーパーの近くに並んでいて、このような看板が出ているので迷うことはないはず。



バス会社のホームページで時間やバス乗り場を確認できます。

それがこちら↓



 

私が旅した当時は、こんなホームページがあるとはつゆ知らず、バスチケットセンターのお兄さんとお姉さんに「あーでもない、こーでもない」と言いながらチケット買いました。

チケットはスムーズに買えますが、バス停の場所が分からなくて一苦労。なんど聞いても「マリンドライブっていう通りのここからちょっと北から出てるから!」というザックリな説明で不安が募ります…。

一晩中タミルミュージックが鳴り響く車内で

乗車当日、なんとなくこの辺りだろうという場所に15分前に到着。でもバス停らしきものも目印もないし、とにかく不安。道行く人に「ジャフナ行きのバスはここでいいの?」と聞くと、「そうだよ!」と答える人もいれば、「バス乗り場は1キロほど南に変わったよ!」と答える人も。

えーーーー、だれが正しいんだーーーー(><)

結論から言うと、バス停は1キロ南に移動してました…。ふー、危なかったぁ。知らないスリランカの人に案内してもらって、なんとか間に合いました。



車内に外国人観光客の姿は一切なし。タミルの人たちばかりです。日本の夜行バス並みに立派な設備で、足元のスペースも十分。コロンボ市内のいくつかのバス停で止まったあとは一気にジャフナへ。

1時間ほど走ったところ、ニゴンボを少し過ぎたあたりでいきなりのトイレ休憩がありました。





バス車内にはトイレがないので、ここを逃すと次にいつ行けるか分かりません。

そう…、スリランカのバス旅で一番の難関は「トイレ問題」

トイレが近い私にとっては死活問題です。
しかも地方のドライブインのトイレは水洗でなく、桶に水を汲んで自分で流します。懐かしのぼっとんスタイル。かなり汚くて扉も閉まらないようなところなのですが、私は何度も行くうちに慣れてきました…。女性の皆さん、はじめは抵抗あるかもしれませんが絶対慣れる!バスポケットティッシュ、除菌ウェットティッシュは必須アイテムです!

ジャフナまでのバス旅まとめ

夜10時に出発し、朝の5時にジャフナ駅に到着。結局、トイレ休憩は一度しかなかったな…。スリランカで初めて夜行バスに乗ってみて感じたことをまとめます。
【良かったこと】
・シートは快適、ぐっすり眠れる
・夜に出て朝に着くので時間が有効活用できる
・片道1200ルピーなので旅の費用を抑えられる

【残念だったこと】
・一晩中タミルミュージックが流れ続けている(運転手の眠気防止!?)
・トイレ休憩が一度しかない
・痴漢が出た
わたしは途中から爆睡してしまい、あっという間にジャフナに着いた!という感覚だったのですが、乗り物の中で眠れない人にとっては地獄かもしれません。

あとは、女性ひとりだと危険も多い可能性が。基本的にスリランカは安全な国ですが、夜行バスでは痴漢がよく出るよう。

⇒詳しいエピソードはコチラから

きちんとキレれば簡単に退散しますが、万が一ということもあります。メリットデメリットを考えて、飛行機や鉄道も視野に入れ、ジャフナへ遊びにいってみてください。
PROFILE

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srilankagohan

スリランカに魅せられスリランカで人生変わったアラフォー♀
東京でフリーアナウンサーをしていましたが、現在は日本とスリランカを行き来しながら自由なライフスタイルを模索中。
スリランカ旅やスリランカごはんの情報を発信しています。

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