古代仏教王国の都アヌラーダプラ観光ならココ!遺跡5選

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スリランカ中央部、アヌラーダプラ・ポロンナルワ・キャンディを結ぶトライアングル地帯は「文化三角地帯」と呼ばれは、世界的にも有数の重要な遺跡群がひしめく人気の観光地。そのトライアングルの頂点に位置するのが、紀元前5世紀から11世紀までの長きに渡り「スリランカ最古の都」として栄えたアヌラーダプラです。シーギリアもキャンディもゴールも行きつくしたら、次の観光地はココ!アヌラーダプラの押さえておきたい観光スポットを5つご紹介します。

古代仏教王国の都アヌラーダプラとは?

スリランカに8つある世界遺産のうちのひとつであるアヌラーダプラは、スリランカ北中部州にある古都。今から2500年以上も前にパンドゥーカバヤ王によって築かれ、1400年もの長きに渡り仏教の中心地として栄えたと言われています。当時の王は宝石がきらめく1000室以上もある宮殿に住み、街には金の尖塔をもつ寺院がそびえ、非常に高度な文明でにぎわっていたのだとか。



仏教はアヌラーダプラからスリランカ全土へ、さらにはミャンマーやタイなど世界各地に伝わったとされ、今でも巡礼に訪れるひとが後を絶ちません。

アヌラーダプラへのアクセス

聖地アヌラーダプラへは電車かバスで行くことができます。
コロンボからの所要時間は5時間から7時間ほど。ガイドドライバーをチャーターして車で移動するのであれば5時間前後で着くでしょう。
キャンディからはバスでおよそ3時間半の距離です。


私はスリランカ北部の街、ジャフナからローカルバスで行きましたが料金は400ルピーほど。朝一番のバスに乗って4時間もかかりませんでした。
大きなバスターミナルがあるので、アヌラーダプラ行きのバスは本数が多くとっても便利。ローカルな人たちとも触れ合えるバス旅がおすすめです。

効率よくアヌラーダプラを巡るには



 

アヌラーダプラの街は「遺跡エリア」「旧市街エリア」「新市街エリア」の3つに分かれています。
バスターミナルや駅があるのは旧市街エリア。安いゲストハウスが多いのは新市街エリアかな。

遺跡エリアは南北5キロほどの距離があってそこそこ広い!
上の地図で赤い丸印が押さえておきたいオススメのスポットです。
時間があるなら風を感じつつ自転車で巡りたいところだけど、私に与えられた時間はたった一日。
効率よく回るためには、トゥクトゥクをチャーターしよう…ということで、バスターミナルで話しかけてきたドライバーと交渉。相場もよく分からないけど、よさそうな人だったので(これが一番怖いパターン…)遺跡全部まわって半日貸切ることにしました。どうか最後にぼったくられませんように!
アヌラーダプラの入場料
アヌラーダプラ遺跡地区を見学するためには、US25ドルの入場料が必要です。(2017年当時)
エリア内に数カ所のチェックポイントがあって提示を求められます。
また、イスルムニヤ精舎とスリー・マハー菩提樹は別途入場料が必要なのでご注意を!



チケットは考古学博物館の中にあるチケットセンターで買えます。

では、ここからはアヌラーダプラで行くべきおすすめの遺跡群をご紹介!

スリー・マハー菩提樹



 

聖地アヌラーダプラで特に重要なのがスリー・マハー菩提樹。

ブッダが悟りを開いたというインド・ブッダガヤの菩提樹の分け木を植樹したものが、このスリー・マハー菩提樹だそう。樹齢2000年をこえる菩提樹を野生動物から守ろうと、現在では白い壁に囲まれてその全貌を目にすることはできません。壁の前には供物や花が飾られ、世界中から観光客や仏教徒が集まります。

灼熱のアヌラーダプラにあって、この菩提樹のまわりにはなんだか涼やかな風が吹いているよう。
巡礼者の穏やかな表情が印象的な場所でした。

イスルムニヤ精舎



大きな岩と一体化している一見変わった造りの寺院であるイスルムニヤ精舎。

カラフルな涅槃仏や発掘物が並ぶ宝物館、岩肌に掘られた仏教彫刻や中央の池など、見ごたえたっぷりのお寺なんです。
岩の横の階段を登っていくとアヌラーダプラが一望できる展望台があり、遠くのほうにダーガバが見える。夕暮れ時には大地が真っ赤に染まり、ダーガバのシルエットが次第に浮かび上がっていく絶景を眺めることができます。

他の遺跡群から少し離れた場所にあり、別途200ルピーの入場料が必要。

アバヤギリ大塔



 

紀元前1世紀にアバヤ王の命令で建設されたのがこちらのアバヤギリ大塔。
現在スリランカで信仰を集めているテーラワーダ(上座部)仏教ではなく、日本や中国と同じ大乗仏教の総本山だったそうです。
積み上げられたレンガはところどころ剥がれ落ちて草が生えていて、なんとも歴史を感じるダーガバ(仏舎利塔)でした。

ジェータワナ・ラーマヤ





え、デジャヴ!?
さきほどのアバヤギリ大塔と見分けがつかないのがジェータワナ・ラーマヤ。アヌラーダプラの遺跡群をトゥクトゥクで走っていると、ダーガバが沢山ありすぎてどれがどれか分からなくなってきます…。

ジェータワナ・ラーマヤは3世紀に建てられた仏舎利塔で、水晶の置かれた頂点まで含めると建設当時の高さは152mもあったと言われています。1982年には9世紀ごろのサンスクリット文字で書かれた金の経典も発見され、アヌラーダプラのシンボル的な場所です。

サマーディ仏像






アバヤギリ大塔からほど近く歩ける距離にあります。巨大なダーガバを見た後では少し地味に感じられるかもしれませんが、サマーディ仏像の周りには静かでゆったりした時間が流れ、ぜひ訪れてほしい場所です。
なんとも優しい表情を浮かべるサマーディ仏像は、角度によっては違った表情に見えるとも。

クッタム・ポクナ(ツインポンズ)




サマーディ仏像から300メートル北東にあるクッタムポクナ。
ここは、かつてアバヤギリ大塔の麓で修行していた僧侶たちの沐浴場だそう。あまりにも立派なので王族のためのお風呂かと思いましたが、これだけ立派な沐浴場を作るとはさすが仏教文化の中心地だったアヌラーダプラです。

クイーンズパビリオン(ムーンストーン)





宇宙の真理を表すというムーンストーンはスリランカ建築の特徴のひとつで、寺院の入口や階段の下に置かれています。スリランカでもっとも美しいと言われているムーンストーンが、アヌラーダプラのクイーンズパビリオンにあるのです。

一番外側には人間の世界とそこに渦巻く欲望を意味する炎の輪、その内側の4種類の動物は象が誕生・馬が老齢・ライオンが病・牡牛が死を象徴し、生老病死という仏陀の四苦を表しています。その次の花の環は愛する心を、花をくわえたガチョウは純潔をあらわし、もっとも中心には天国を意味する蓮の花が。

ムーンストーンは造られた年代によってもデザインが異なるため、ポロンナルワやミヒンタレーのムーンストーンと比べてみるのも楽しそう。

ルワンウェリ・サーワ大塔



白くて巨大なダーガバといえば、ルワンウェリ・サーヤ大塔。
デジャブを感じさせるそっくりなダーガバとして「トゥーパーラーマ・ダーガバ」もあるので、間違いのないようにしたい。
紀元前2世紀に建設が始まったというアヌラーダプラの中でも歴史あるダーガバだが、最近きれいに塗りなおされたそうで眩しいくらいに真っ白です。



青空とのコントラストが素晴らしいので、午前中から昼前にかけての空気の澄んだ時間に訪れたい場所です。

まとめ

見どころ満載のアヌラーダプラ。
効率よく回る為には、道をよく知るトゥクトゥクドライバーにお任せするのが一番。



ぼったくられないかドキドキしていましたが、結果とっても気のいい親切なドライバーさんに案内してもらうことができました。最後の方は早く帰りたそうだったけど…(笑)

シーギリヤもキャンディも行ったなら、次の世界遺産はぜひアヌラーダプラ観光で!

 

 
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srilankagohan

スリランカに魅せられスリランカで人生変わったアラフォー♀
東京でフリーアナウンサーをしていましたが、現在は日本とスリランカを行き来しながら自由なライフスタイルを模索中。
スリランカ旅やスリランカごはんの情報を発信しています。

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