【永久保存版】中毒者続出のスリランカカレーとは?

CULTURE
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旅行で訪れたい国として人気急上昇中のスリランカですが、スリランカではどんなご飯を食べるのかまだまだ知られていないようです。一度食べたらやみつきになる、中毒者続出中のスリランカ料理とはいったい何なのか!? きょうはこれを読めばスリランカカレーが分かる!スリランカの食文化やスリランカ料理についてお伝えします。

1日3食カレーが基本

スリランカで何食べるの?と聞かれたらこう答えるしかありません。

「1日3食カレーです」

でも、私たちがカレーと聞いて思い浮かべるのはインドカレーか欧風カレー。スリランカカレーはそのどちらともちょっと違います。基本はひとつのお皿に数種類のカレーと主食を盛り付け、少しずつ手で混ぜながら食べます。お昼ご飯にはボリュームたっぷりの「ライス&カリー」を、朝ごはんや晩ごはんにはお米の粉を使ったピットゥやアーッパなどの主食にカレーをかけて食べるのが一般的。
一日の食事例はこのようなイメージです 
【朝ごはん】











(左)イディアーッパと呼ばれる米粉を使った麺状の主食。ホッダというココナツミルクをベースにした具のない汁だけのカレーをかけて食べる。

(右)アーッパと呼ばれる、米粉をココナツミルクで溶いたものを発酵させてクレープのように焼き上げた主食。シーニサンボルという玉ねぎの佃煮や前日のカレーの残りと一緒に。

【昼ごはん】















日本でも最近見かけるようになったスリランカカレーといえばこのスタイル。
スリランカでは「ライス&カリー」と呼ばれ、基本的には昼ごはんにのみ食べる。ワンプレートの中央にご飯、その周りを4~5種類のカレーやおかずを盛り付け少しずつ混ぜながら食べる。

【夜ごはん】















ピットゥと呼ばれる米粉とココナツフレークを混ぜたものを蒸しあげた主食に、3種類ほどのカレーやおかずを添えて食べる。ピットゥを朝食べることもあるし、アーッパを夜食べる事もあるなど、基本的に朝ごはんと夜ごはんの主食はほぼ同じ。

ライス&カリーの構成

スリランカ料理の真骨頂といえば「ライス&カリー」です。













プレートの真ん中によそわれたご飯の周りを5種類ほどのカレーやおかず、付け合わせを盛り付けるのがオーソドックスなスタイル。

これらの組み合わせ方がライス&カレーのおいしさを左右する重要なポイントだそうです。
■ 魚や肉、野菜といった食材のバランス
■ 辛い甘い酸っぱいなどの味のバランス
■ 汁気が多いカレーと少ないおかずを組み合わせるなどのバランス
■ 色合いのバランス
基本的なライス&カリーの構成がこちら
地域や家庭、お店によってもライス&カリーの組み合わせは違いますが、基本的な構成例がこちらです。



























カレー①
基本となるカレー。
スリランカではパリップと呼ばれるレンズ豆のカレーがベースになることが多い。

カレー②
メインとなる肉や魚のカレー。どちらか一方を選ぶことが多い。
汁気の多いものを選ぶことが多く、別皿に盛られてくることも。

カレー③
野菜のカレー。
大根やニンジンなどのように日本でも手に入る食材から、ドラムスティックやコヒラなどのように
スリランカ独自の野菜も。基本的には色んな野菜をミックスせず、1種類の野菜で1種類のカレー
を作る。

副菜①
サラダ的な副菜。葉物野菜や根菜などを細かく刻んでココナツフレークと和えたサンボルや、
蒸し炒めにしたマッルンなどが代表。塩とレモンや基本的な味つけなのであっさりして、カレーの 辛味やボリュームを和らげてくれる。

副菜②
揚げ物や煮物などのおかず。
アンブルティヤル(魚のゴラカ煮)やカトレット(コロッケ)、魚フライなどが有名。

付け合わせ
写真には写っていませんが、付け合わせとしてポルサンボル(ココナツの辛いふりかけ)
パパダン(豆のせんべい)・チャトニ(甘いジャムのようなもの)・チリペースト(唐辛子のふり かけ)などで味や食感の変化を楽しむ。

ビュッフェスタイルのスリランカ料理レストランに行ったら、このような構成例も参考にしてカレーの組み合わせを楽しんでみて下さい!

カレーの食べ方

スリランカカレーの食べ方は、「数種類のカレーを混ぜて食べる」のが基本!本当の美味しさを味わうならばやはり手で混ぜて食べるが一番おすすめです。スリランカの人たちは、プレートの手前のほうにご飯とカレーを混ぜるスペースをつくり、右手の指先でよく味をなじませて口に運びます。

















指の第一関節くらいまでを使って一口サイズにまとめ、すくいあげるようにして口元に運び、最後は親指で押すようにして口の中に入れるのです。

この写真は親指の付け根あたりにもカレーが付いていますが、スリランカの人たちは弟2関節より上を汚すことなく綺麗に食べてます!食べ終わった後に手についたご飯粒やカレーを舐めたり、ほかの人が食べ終わってないのに先に手を洗いに行くのはマナー違反と言われています。

味の決め手!スリランカならではの食材とスパイス

スリランカ料理の特徴って!? 
■ スリランカのカレーは基本的にひとつの食材でひとつのカレー
チキンカレー、魚カレー、イカカレー、かぼちゃカレー、じゃがいもカレー、ゴーヤカレー…
など数えきれない種類があり、ひとつひとつ味付けも色も違うから驚きです。

■ ココナツをたくさん使う
ココナツミルク、ココナツオイル、実を削ったココナツフレーク、ココナツウォーター…と
とにかくココナツは欠かせない食材。

■ スパイスが豊富
スリランカの温暖な気候は、スパイスやハーブが育つのに適しているそう。
スパイスの組み合わせで味の幅が広がるだけでなく、抗酸化作用や抗菌作用をもつスパイスは
体をキレイにすると注目されています。


スリランカ料理にかかせない食材とは!?
■ カラピンチャ(カレーリーフ)









■ ランペ(パンダンリーフ)







■ ウンバラカダ(モルディブフィッシュ=鰹節)









■ セイロンシナモン











■ ゴラカ(ガルシニア)











■ ココナツ











■ ラトゥルーヌ(小さい紫たまねぎ)











■ アムミリス(青唐辛子)











■ スパイス
クミン、フェヌグリーク、ブラックペッパー、マスタードシード、ターメリックなどのスパイスはもちろんですがスリランカならではなのが「トゥナパハ」と呼ばれるミックススパイス。焙煎したものとしていないものの2種類があり、配合は家庭やお店によって異なる。カレーの味や香りはスパイスによって決まる。












スリランカ料理と日本の共通点

はじめてスリランカ料理を食べたとき、どこか懐かしさを感じる人も多いハズ。それもそのはず、日本とスリランカには共通するところが多いのです。
スリランカと日本の料理の共通点って?
■ 米が主食である

■ 島国なので魚や魚介類が豊富

■ 鰹節を使うので味のベースが「旨味」である

■ 野菜をたくさん使う

日本人はもともと農耕民族。古くから肉を食べてきた欧米人と比べて、肉を消化する体内酵素がもともと少ないと言われています。和食は魚と野菜を使ったメニューが多いですよね。スリランカも野菜を使ったカレーのメニューが充実しているので、私たちのカラダに合うのかもしれません。

また、スリランカ料理によく使われるモルディブフィッシュは日本でいう鰹節。粗く削ってカレーに入れて煮込みます。そこからダシが出るので、昆布とカツオのお出汁で生まれ育った日本人の舌に合うんですね。

まとめ

スリランカカレーをまだ食べたことががない!というあなた。なんとなくスリランカ料理についてイメージできたでしょうか?

最近では東京や大阪などの都心部を中心に、日本でもスリランカ料理を食べられるレストランが増えてきています。まずは日本で試しに食べてみるのもおすすすめ。

でもやっぱり!現地の新鮮な食材としぼりたてのココナツミルクで作るスリランカカレーは異次元の美味しさ。スリランカカレーだけでなく、美しい自然と世界遺産を持つ「光り輝く島・スリランカ」を訪れてみてください。

PROFILE

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srilankagohan

スリランカに魅せられスリランカで人生変わったアラフォー♀
東京でフリーアナウンサーをしていましたが、現在は日本とスリランカを行き来しながら自由なライフスタイルを模索中。
スリランカ旅やスリランカごはんの情報を発信しています。

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