スリランカセレブが集うファッションショーへまぎれ込んでみた

CULTURE
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スリランカといえば、豊かな自然に世界遺産、紅茶にゾウにアーユルヴェーダに宝石にカレー…etcを思い浮かべるひとが多いことでしょう。のんびりした風景がスリランカの大きな魅力ですが、スリランカにおける文化経済の中心地「コロンボ」では欧米のカルチャーを取り入れた新しいコンテンツがどんどん生まれています。おしゃれカフェやクラブ、アートギャラリーなどなど。

そんな中、コロンボの高級ホテル「キングスバリー」で開かれたチャリティーファッションショーに潜入してきました。スリランカセレブも集うファッションショーとは!?

すべては突然の誘いから始まった

「あした何してるの?チャリティーのイベントがあるんだけど来れない?」とスリランカ人の友人から突然のお誘い。聞けばホテルでファッションショーがあるらしく、チケットが余っているとのこと。

スリランカのファッションショーっていったいどんな雰囲気なんだろう。興味津々の私は「行く行く!」と即答でした。ファッションショーなんて日本にいても行く機会ないですよね。

「じゃあ、パープルの服を着てきてね!」

そうだ…。どうしよう。一年中南国のスリランカ。のんびり自分探しの旅に来ているのでお出かけ用のおしゃれな洋服なんて持ってきていません。スーツケースを漁ってもTシャツとタンクトップばかり。

そもそもファッションショーってどんな洋服で行ったらいいのか、しかもパープルって。ネットで「紫、パーティー」で調べるとこんなん出てきました。



 

 

 

 

 

 

なにかが絶対的に違う…。

「服じゃなくても、バッグでもアクセサリーでもなんでもいいのよ。」とのアドバイスで、濃い紫のストールを巻いて出かけることにしました。みんながどんなパープルファッションで来るのか楽しみです!

5つ星のキングスバリーホテルはゴージャス!

会場となるキングスバリーホテルは、コロンボの中でもコロニアル調の美しい建物が並ぶフォート地区にあります。

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重厚な感じがしてなんともゴージャス。インド洋が見渡せて眺めも最高な5つ星のホテルです。



エントランスを入ると、日本の帝国ホテルのロビーのような真っ赤なバラのフラワーアレンジメントのどーーーんと。

どんなファッションショーになるのか期待に胸が高まりますが、友人からは「ちょっと遅れます」メールが。彼女の友人たちは先に着いているとの事なので、初めましてのスリランカの皆さまとロビーで待ち合わせしました。英語が話せない私と日本語が話せないスリランカの皆さん。それでも頑張って理解してくれようとするのがスリランカの人たちの魅力です。30分ほど拙い英語で乗り切り、やっと友達が到着!

いよいよファッションショーヘ。

会場内はパープル一色



会場にはぞくぞくとパープルのファッションに身を包んだ人たちが集まってきました。



今回の「Purple Fashionista」というイベントは、2017年の5月の豪雨災害によって家を失ってしまった人たちのためのチャリティーでした。ここ数年、スリランカでは毎年5月あたりに大雨が降り、家が流されるなどの被害が相次いでいます。このイベントの入場料3500ルピー(日本円で2400円くらい)の一部や物販コーナーの売上金が寄付されるそう。



時間は朝9時からお昼1時まで。週末の朝のコーヒータイムをチャリティのために有効に使いましょう、という趣旨のようです。

が…、9時半になってもまったく始まる気配はなし。日本にいると定刻通りを当たり前に感じていましたが、世界ではそんな事ないんだという事をスリランカで学びました。心をゆったり保って、のんびり過ごすって大切だなと思うのです。



なかなか始まらない…

 

ミススリランカも登場する華やかなステージ

さぁ、司会者も登場していよいよショーのスタート。と思ったら、マイクの不具合で音がぶつぶつ切れる(笑)何度も「mic check ! mic check !」を連呼する司会者さん。こういうとこ、なんだかスリランカらしくてホッとするわー。



あきらめて突然モデルさんが登場し始めました。最初はドレス姿の人たちが、次にスリランカ風の個性的なコスチュームに身をつつんだモデルさんが華麗にウォーキング。



どの衣装もオリエンタルな雰囲気で魅力的!それにしてもモデルさんたちのスタイルの良さといったら!



ショーの途中には、チャリティーイベントの主催者やミススリランカも登場し、豪雨被害で亡くなられた方のご冥福を祈って(多分)献火が行われました。



こちらが元ミススリランカの方だそう。お顔が隠れちゃいましたが、オーラが違いました。オーラが!

お笑いのネタは万国共通

ファッションショーが一段落すると、海の見えるテラスに出て軽食やデザートビュッフェを楽しみます。英語が話せない緊張で写真が全然撮れてませんが、こんな感じ。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来場者だけでなく、モデルさんたちも参加して華やかな雰囲気。

スリランカは、人と人との距離感がとても近いので、出会う人出会う人がみんな友達のよう。実際、スリランカの上流階級の人たちはみんな横のつながりがあるのでしょう。

「あの人がナントカ大臣よ」
「あの人が首相の奥さまよ」

と色々教えてもらいました。

再び会場に戻ってからは、「抽選会」と「寸劇」がスタート。



この寸劇がなかなか大がかり。一言でいえば吉本新喜劇のような感じで、ヘアサロンを舞台に女装した俳優さんたちがドタバタ劇を繰り広げる…というもの。



ナジャグランディーバのような、ワハハ本舗の梅ちゃんのような、ドラァグクイーン風のメイクで登場する役者さんたちに会場のお客さん大盛り上がり!スリランカセレブの皆さん、手たたいて膝打って全力で笑ってます!



 

 

 

 

 

 

 

そしてやっぱり下ネタは万国共通なのね、と思った瞬間。こうゆう場面けっこうあったなー。言葉は殆ど分からなくてもパントマイム的な面白さもあり、私も十分に楽しみました。

この寸劇でなんとファッションショーはフィナーレへ。お笑いでシメちゃうんですね!
デザイナーさんやモデルさんも登場して大盛り上がりの中、チャリティーファッションショーは幕を閉じました。

まとめ



 

スリランカの人たちのパワーに圧倒された3時間半。来場者の人たちの紫のファッションを見ているだけでも楽しい華やかな時間でした。

このイベントが単なるファッションショーとしてだけでなく、チャリティーとしてきちんと豪雨被害に遭われた方の元へ届いているとしたら、こんなに素晴らしいことはありません。スリランカの新しい一面を見た気がするファッションショーでした。

 
PROFILE

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srilankagohan

スリランカに魅せられスリランカで人生変わったアラフォー♀
東京でフリーアナウンサーをしていましたが、現在は日本とスリランカを行き来しながら自由なライフスタイルを模索中。
スリランカ旅やスリランカごはんの情報を発信しています。

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