日本でも人気急上昇中のスリランカカレー。初めてのスリランカ旅行でヘリラタンスカンダラマのカレーを食べて以来、私もすっかり虜になりました。スリランカカレーへの情熱が高まりすぎて仕事をいったん中断し、スリランカへのスパイス留学を決意。カレーやアーユルヴェーダ料理を学ぶべく、3か月弱のホームステイに渡ったのです。
その中で気づいたこと…、それはスリランカのお母さんが作るスリランカカレーが一番おいしいってこと!きょうは、いろんな家庭を渡り歩いた私がおすすめする現地の料理教室をリポートします。
ディラーニさんのスリランカカレー
今回お邪魔したのはコロンボ郊外にお住まいのディラーニさんのお宅。関東近郊にお住いのカレー好きなら、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?ディラーニさんと言えばかつては東京表参道でスリランカカレーのランチボックスを販売し大人気!その後は門前仲町にお店を構えて、スリランカカレーを日本に広めた第一人者です。笑顔が素敵で懐が広くて情に厚い素敵な女性。以前に東京で開かれたディラーニさんの料理教室イベントに参加したことがあり、現地で料理を習おうと決めたときに真っ先に思い浮かんだのがディラーニさんでした。
お家に伺うと太陽のような笑顔で出迎えてくれるディラーニさん。庭には旬の野菜がいっぱい育っていて、料理教室にも登場するそう。ひろいリビングでキリテー(ミルクティ)をごちそうになった後はさっそく料理教室スタートです。
オープンキッチンで料理教室スタート
どんなカレーを教わりたいか事前のヒアリングからスタート。「野菜中心のメニューがいい」とか「日本にある食材で作れるカレーがいい」とか「デザートの作り方も知りたい」などなど、希望を伝えるとディラーニさんが色々と提案してくれます。特に希望がなければディラーニさんにお任せするのが一番です。スリランカカレーはカレーやおかずの組み合わせのバランスも大切なので、ディラーニさんが一番おいしい組み合わせを選んでくれます。オープンキッチンに用意されていたのは、こちらの食材。ほんとスリランカの野菜って見てるだけで元気になる色!カラフルで生き生きしてます。
スリランカの一般的な家庭には、リパと呼ばれる竈があり屋外で調理できるようになっています。だいたいは家の中のキッチンの横にドアがあって、ドアでるとすぐに竈や流し台があるイメージです。
火力をあげるために使うのはココナツの殻や皮。
ココナツオイルがたっぷり入ってるので燃える燃える。中身はココナツジュースとして飲んだり、ココナツミルクを絞ったり…。殻も燃料になるとは、ココナツって無駄のない果物だなぁと妙に感心しました。
気になるメニューはこちら
この日のメニューは■ ハールマッソーとじゃがいいものテルダーラ
■ 四角豆のマッルン
■ にんじんカレー
■ なすのモージュ
■ ミリスマール(魚のカレー)
ハールマッソー(干し魚)を使った料理を習いたい!というのがこの日の私のリクエスト。スーパーで買ってみたものの使い道が分からず放置し続けているハールマッソーが我が家に眠っていたのです。
洗い終わったあとのハールマッソー。ふむふむ、けっこうゴシゴシこすり洗いするんだな。洗濯板のような波状のボウルに押し付けるようにしてこすり洗いします。
人参のカレーはワランと呼ばれる素焼きの土鍋にすべての材料をセットして煮るだけ。シンプルなのにお家によって味がまったく違うのが不思議です。
スリランカのお母さんたちはスパイスを目分量でバシバシいれていくから、そこで違いが出るんだろうな。使うスパイスもお家によって違うのも面白い。
メモをとるのに必死で、全然料理を手伝えないままあっという間に5品が完成しました。
できあがり~!
完成したスリランカカレーを頂きます
ワランに入ったカレーが並ぶとテンションがあがります。完成したライスアンドカリーをいざ試食。
やっぱりしみじみ美味い…。お店で食べるカレーは化学調味料を使っているところも多いのですが、家庭で頂くスリランカ料理は素材のおいしさが感じられるんです。食べても食べてもカラダが軽い。(…気がする)
そして、スリランカカレーは作る工程がとてもシンプル。長い時間煮込んだりしないから、野菜の色が変わらずきれいだし栄養をそのまま頂けるような気がします。
ディラーニさんにスリランカカレーを習うには
【アポイント】詳しい情報はディラーニさんのfacebookページから確認できます。メッセージを送ると日本語で返信があるので安心です。
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【場所】
コロンボからローカルバスで45分ほど。空港から直接いくならディラーニさんが車で迎えにきてくれるサービスもあるようです。
場所の詳細はディラーニさんとメッセージのやり取りの中で確認しましょう。
【価格】
スリランカ料理教室は4種類のカレーやおかずを教わって5000ルピー。ホームステイするなら1泊3食付きで4000ルピーです。(変動あるかもしれないので、詳しくは直接確認を!)
【おすすめポイント】
ディラーニさんの面倒見のよい人柄と日本語ペラペラなところ!スリランカの野菜やスパイスのこと、文化のこと、気になったことは何でも日本語で質問できるのが嬉しいです。スリランカの色んなお家にお邪魔して料理を習いましたが、たいていのお家ではシンハラ語か英語でのやりとり。「この野菜ってなんだろう?」とか「スパイス今なに入れたの!?」が聞けずにどんどん進んでしまうことも多いのです。疑問を後に残さず確認しながら教われるのがいいですね。
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