スリランカ東海岸の最大都市であるトリンコマリーは、タミル語文化の中心地のひとつであり、内戦時代には激戦地だったため開発が遅れていたエリア。近年は、その手つかずの自然の美しさから観光地として人気が高まりつつあり、高級リゾートホテルなども建ちはじめています。
きょうは、そんなトリンコマリーへのアクセスについてご紹介します!
トリンコマリーはこんな場所
トリンコマリーの場所はこちら。トリンコマリーはスリランカの北東部にあり、コロンボからはおよそ260㎞の距離。車で6時間くらいかかります。タミル人たちが多く住むエリアなので、街の看板がタミル語で書かれていたり、ヒンズー寺院があちらこちらにあったりとコロンボやキャンディなどとは違った文化を肌で感じる面白い街です。
トリンコマリーの最大の魅力はなんといっても美しいビーチ!内戦が激しかったエリアなので、スリランカの他の地域と比べてきれいな状態が保たれているんです。100 m先まで歩いていくことが出来るという遠浅の海岸は透明度バツグン。
2月から9月頃にかけてが乾季で、ベストシーズンは7~8月ごろと言われています。
コロンボからのアクセス
コロンボからおよそ260㎞の距離にあるトリンコマリー。スリランカの交通事情を考えると気が遠くなるような距離です。東海岸方面へは高速道路も通ってませんしね…。トリンコマリーへ行く交通手段は大きく3つ。
1.飛行機
週に3回(月・水・金)、コロンボから車で20分ほど南に行ったところにあるラトゥマラナ空港からトリンコマリー空港へ、週3便(月・水・金)ヘリツアーズという国内線が飛んでいます。
ホームページはこちら>>>
片道で9350ルピー(日本円で6000円ほど)。飛行時間は1時間ほどだそうなので、かなり時間短縮できますね。ホームページからオンライン予約も可能なので便利です。
2.鉄道
コロンボからトリンコマリーまでの直行列車は夜行のみで一日1本運行。夜9時半にコロンボフォート駅を出発して朝5時半にトリンコマリーに到着します。およそ8時間の鉄道旅です。
料金は2等車で450ルピー(日本円で300円くらい)なので、飛行機と比べるととにかく安い!安いけど、安いけど…。8時間ってなかなかのもんですよねー(汗)
直行便ではなく、「コロンボ⇒キャンディ、キャンディ⇒トリンコマリー」のように、途中どこかの観光地で一泊するともっとたくさんのルートがあります。
3.バス
バスにはローカルバスとインターシティバスの2種類がありますが、ローカルバスでトリンコマリーまでたどり着くには約8時間ほどかかります。エアコンが付いていない可能性のほうが高く、車体もかなり揺れるのであまりお勧めできません。
コロンボ~トリンコマリー間は夜行バスが運行していて、こちらは日本の観光バスと同じような車両を使うので快適。もちろんエアコン付き。こちらは約6時間の道のりで事前に予約が必要です。
わたしは鉄道よりバス派なので、迷わず夜行バスでトリンコマリーへ!ジャフナへ夜行バスで旅した時は車内で痴漢に遭う…という苦い思い出がありますが、めげずに再チャレンジ(笑)
夜行バスのチケット入手方法と乗車場所
トリンコマリーへの夜行バスに乗るには予約が必要です。購入場所や購入方法についてはこちらの記事も参考にしてください。北部の街ジャフナへのアクセス
スリランカの最北端の街、ジャフナ。シンハラ人とタミル人による内戦が2009年に終結するまでは激戦地のひとつで外国人は入ることが出来なかったそう。ここ10年ほどで復興や開発が進み、ホテルや鉄道などのインフラも整ってきました。スリランカ観光の新...
チケットの購入場所は基本的にはジャフナ行きバスのチケット売り場と同じ。
ただし、乗車場所は目的地や時間帯によって変わるようです。チケットを買うときに、旅行会社の人にしっかり確認することをおすすめします。グーグルマップに印をつけてもらうと分かりやすいんだけど、スリランカの人って地図が読めない人が多いんですよね…。携帯電話グルグル回して結局分からなかったりするし。
トリンコマリー行き夜行バスの乗車場所はコチラでした。
コロンボ6、ウェラワッタにあるスーパーマーケット「Arpico(アルピコ)」から50メートルほど北にいったところです。ただ、目印がなにもないので不安!ジャフナに行くときに乗り場が分からず焦ったので、今回は出発時間の夜22時前後でも通じる電話番号を聞いておきました。
出発予定時刻から5分ほど遅れてバスが到着!車内はこのような感じです。
清潔感!!!
ジャフナ行きの夜行バスに比べると、シートが新しく床が布張りで豪華です。予約した時点で席が決まっていますが、この日は半分も埋まっていなかったので後方の広い場所へ移動させてもらいました。
背もたれがかなり倒れる上、フットレストまで!これは快適~♪
結局、このあと爆睡してしまい、途中でトイレ休憩があったのかも定かではありません。一度も起きることなく、気が付いたらトリンコマリー!
早く着きすぎて途方に暮れる
車内がざわざわし始めて目覚めると、まだまだ外は真っ暗。どうやら間もなくトリンコマリーのバスターミナルに着くようです。時計を見てびっくり!まだ午前4時前。こんな早い時間にトリンコマリーに放り出されても一体どこで時間を潰せばいいのか。とりあえずトイレ行きたい…。バスターミナルの敷地の奥の方に、いかにもな感じの公衆トイレがあります。使おうとすると、どこからともなくおじいちゃんが現れて20ルピーを要求されるいつものパターン。もうちょっと綺麗にしといてくれたら素直に払うんだけど、ドアもしまらないようなボットン便所にチップを払うのが納得いかないと毎回思う。
この後はしばらくバスターミナルのベンチに座ってぼーっとしてました。危険な感じがまったくしないのがスリランカ。他の国なら真っ暗な朝4時にこんな風にふらふらできません。
ふと売店を見ると…。
なぜか鹿。
朝4時のトリンコマリーは人間よりも鹿のほうが多かった。奈良公園なみにわがもの顔で歩いてますよ。
みんな大人しくて人間にすっかり慣れている様子。キングココナツを突きあってました。
フィッシュマーケット周辺でキリテーを飲もう
バスターミナル内の売店はイートインスペースがないので、少し外に出てみることに。トリンコマリーは2つの湾を持つ港町なので、フィッシュマーケットがあるはずです。
漁師の朝は早い。5時過ぎあたりから続々と人が増え始めました。人が集まっているということは、この近くに朝ごはんが食べられるお店がありそうだぞ。
あった!入口が売店、奥が食堂になっています。ワデーやロールスなどのスナックは時間が早すぎてまだない様子。みなさん、キリテーを飲んでいます。
夜行バス明けのキリテーのおいしさといったら!あまり長居できる雰囲気ではないのですが、粘りに粘って外が少しずつ明るくなってきました。
朝日を見にビーチを散歩
フィッシュマーケットのすぐ裏が海です。朝焼けに染まる海が美しい…。漁船が続々と戻ってきます。
トリンコマリーへの交通手段は色々ありますが、安く移動したいなら断然夜行バスが便利です。今回のバス旅をまとめます。
【良かったところ】
・ トリンコ行きのバスは広くて清潔で快適
・ 6時間で到着するので、寝られるならば一瞬で到着
・ 運賃は1000ルピー(700円くらい)ほどで経済的
・ 鹿がココナツを突くところを見られる
【悩むポイント】
・ 朝早くに着きすぎて時間を潰す場所がない
・ バス車内にはトイレがない
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